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自分の場合のiDeCoを計算してみた シリーズ4/4 コスト、デメリットも見ておこうか


そもそもiDeCoとはなんぞやというかたは、前回の記事を参考に。

個人型確定拠出年金(iDeCo)がどのぐらいメリットデメリットがあるかは、人によって条件が異なるので、結局、自分がどのくらいメリットあるか調べないと意味がないなと思いまして、色々と計算してみました。



シリーズ1 所得控除はどのぐらい節税か

シリーズ2 運用益非課税はどのぐらい得か

シリーズ3/4 受取時の減税はどのぐらい減なのか

シリーズ4/4 コスト、デメリットも見ておこうか


予定ではこれがシリーズ最終です。ちゃんとデメリットも勘案してみようという回です。


長いのでポイントをまとめました。
デメリット
・コストがかかる26年で約40万(+特別法人税)
・60歳まで引き出せない
・元本割れリスク
・転職時の手間
・特別法人税
まずはコストから。
・加入時2777円/初回
・拠出期間中167円/月(楽天証券。10万以上)
・運用指図中64円/月(楽天証券。10万以上)
・受取432円/回
・特別法人税1.173%/年(凍結中)
・+α(信託報酬等)

加入時は仕方ないとしても、運用期間中はずっとコストがかかり続ける事になります。
60歳まで手が出せないので、これらのコストともずっと付き合い続ける事になります。最安値でも26年で54108円のランニングコストがかかります。ちなみに、最高値の銀行で行うと、月642円なので26年で208008円かかります。
また、転職等で資格喪失した場合、拠出がなかった場合、60を過ぎて運用を続ける場合は、運用指図のため64円/月のコストがかかります。
受取1回あたり432円というのは意外と重たくのしかかってくるのではないでしょうか。退職金として一括で受け取るなら受取金も432円で済みますが、年金形式で受け取る場合は毎回432円差し引かれます。70ぎりぎりまで毎月受け取る場合、432×12カ月×10年=51840円のコストがかかります。
受取はできるだけ一括の方がこのコストは抑えられます。税金との兼ね合いでどのように受け取るのが有利か考える際に、受取費用も勘案する必要がありそうです。

特別法人税は現在凍結中ですが、もし復活した場合には預け金に対し毎年1.173%の税金がかかります。1.173%以上のリターンを得られないと税金だけで年間収支-になってしまうので、全額定期預金にするなどリターンの低い投資はそれだけで損が確定しそうです。

その他、選んだ投資信託によって信託報酬がとられます。数十年という長期に渡ってコストがかかるので、できるだけ信託報酬の低い商品を選択するのがセオリーとなっています。
例えば、シリーズ2で書いた通り月23000円の拠出で年利2%で運用した時、その年の評価額に毎年0.3%一括でかかるよう計算した場合、26年で¥34.9万の信託報酬がかかります。

ネットでの手続き・定期的なチェック・情報収集等でかかる電気代やネット環境代などのこまごましたものは省きます。

私が楽天証券で26年間運用し、一括で受け取った場合の総コスト
ただし、信託報酬は平均0.3%とし、毎月23000円を拠出し年利2%で運用するものとする。(本来は毎日かかりますが、その年の評価額に0.3%一括でかかるよう計算しました。実際より少なめの値となります。)
=加入金+運用手数料+受取手数料+信託報酬+特別法人税
=2777+2004×26+432+約349000+特別法人税
406317+特別法人税

いやはや、なかなかですね。
前回、所得控除と退職所得の税差損得を見ていなかったら、40万もかかることに前向きにはなれなかったでしょう。
しかし、シミュレーション通り事が運んで、税金で79万得しても、総コスト40万じゃ半分近く持っていかれていますね。
それなりに見合ったリターンが得られないと厳しいです。
もっとも、シミュレーションでは拠出額717万に対し940万受け取っているので、その時点でだいぶプラスですけどね。
いずれにせよ、低コストの証券会社と低信託報酬の商品でいかないと気づかないうちに大損してしまいそうです。



次にデメリットをまとめます
・特別法人税が気がかり
・60歳まで受け取れない
・特別法人税が怖い
・元本割れのリスクがある
・特別法人税が厳しい
・転職等の手続きの手間
・特別法人税なんてなくなればいいのに

60歳まで受け取れないのは大きなデメリットです。急にまとまったお金が必要になっても拠出年金の資金をあてにすることはできません。これとは別に余裕資産を確保すべきです。また資金繰りの悪化の場合、拠出ができなくなっても費用はかかるため、60歳縛りはより重くのしかかります。ただ、この制限はメリットでもあります。壊せばいつでも取り出せる貯金箱に入れるよりもしっかりと貯める事ができそうです。

元本割れについては投資である以上仕方のない部分だと思います。きちんとそのリスクを受け入れたうえで運用を行う必要がありそうです。自分が60歳の時に不景気だと嫌ですね。ただ、70歳まで運用は可能ですので、その辺も自分の判断で行えます。景気が回復すると見込んでいたのに、さらに悪化してしまったら目も当てられませんけどね。

転職等手続きの手間については、企業型確定拠出年金のある企業に転職した場合等、自分で必要に応じて手続きをしなくてはならない場合、結構煩雑そうな印象を持っています。ポータビリティについては、今回の改正でだいぶ緩和されたように思えますが、ややこしいです。

特別法人税が一番気がかりです。拠出額全体に1.173%毎年かかるのは大きすぎるのではないでしょうか。コストに敏感な人ほど毛嫌いしそうです。評価額―拠出額の部分に税金をかけるとかなら、100歩譲って仕方ないかなとも思いますが、今の法律は評価額全体に毎年課税するものとなっているようです。せめて、運用益がプラスの部分だけにかかるとかにしてほしいものです。

凍結解除されても、嫌だからといって簡単に脱退できないのも不安ですね。

もちろん、もし定期預金の金利が1.173%を上回る時代が来れば特別法人税なんて怖くないですけど。 もしも、の話です。



ポイント

デメリット
・コストがかかる26年で約40万(+特別法人税)
・60歳まで引き出せない
・元本割れリスク
・転職時の手間
・特別法人税

個人型確定拠出年金制度を利用する時は、これらのデメリットもきちんと理解し、納得した上で行う必要がありそうです。
コスト計算は少なめに見積もっていますのでご注意を。
ご参考まで。
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パーサモウニアス

Author:パーサモウニアス
手取り17万なのに家賃7万で生活できるのか?
そんな無謀な生活を続けるために、日々の節約や家計簿を淡々とつけ続けるという実験日記です。
投資ド素人サラリーマンが資産運用に興味を持ち始め、それらの記録がてらブログを始めました。
資産運用の基本方針

日経電子版に紹介されました
パーサさん、月16万生活で資産形成(投信ブロガー)

150411開始
2016年、FP3級を取得
twitter始めました。
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