セゾン投信が本日150826付でフュデューシャリー宣言を公表しました。
セゾン投信:フィデューシャリー宣言・・・ふぃでゅーしゃりー?なんですかそれは。
投資を始めたばかりの私にはさっぱりわかりません。
文章を読んでみました。
・・・さっぱりわかりません。ちんぷんかんぷんという言葉は今日この時に使うために生まれたんじゃないかと思ってしまうぐらいに。
そんなわけで、今後のためにいったん整理しておこうと思います。
・そもそもフィデューシャリーとは?まず、フィデューシャリーがわかりません。スペルすら全く浮かんできません。
そこで、
アルクに尋ねました。
fiduciary
【名】
《法律》受託者、被信託者【形】
信託の[に基づいた]
〔不換紙幣が〕信用発行の
フィデューシャリーの意味は、受託者即ち
信託を受けている者 ということですね。
今回はセゾン投信さんは受託者宣言と題し、セゾンに投資している方々に対し宣言を出したということですか。
・信託ってそもそも何ですか。信託という言葉をなんとなく使っていましたが、これを機に再確認します。
wikipediaによれば、
信託(しんたく、英: trust)は、ある人Aが自己の財産を信頼できる他人Bに譲渡するとともに、当該財産を管理・処分(運用)することで得られる利益をある人Cに与える旨をBと取り決めること、およびそれを基本形として構築された法的枠組みを意味する。Aを委託者(settlor, trustor)、Bを受託者(trustee)、Cを受益者(beneficiary)と呼ぶ。信託された財産を信託財産と呼ぶ。受託者は名目上信託財産の所有権を有するが、その管理・処分は受益者の利益のために行わなければならないという義務(忠実義務)を負う。定義の文章はなんでこう回りくどくてわかりにくいんでしょうか。
セゾン投信に例えると、
A=委任者=私B=受託者=セゾン投信C=受益者=私これであってますか?
wikiの文章を置き換えて確かめます。
「
私がなけなしの給料を信頼している
セゾン投信に譲渡し、運用してもらってその利益を
私に与える。
セゾン投信は名目上信託財産の所有権を有するが、その管理・処分は
私の利益のために行わなければならないという義務(忠実義務)を負う。」
ふむ、しっくりきました。
委任者と受益者が必ずしも一致しなくても信託という言葉は使われるのでしょうか。
信託という言葉はかなり広い意味なのですね。
・フィデューシャリー・デューティーさて、フィデューシャリーを調べると、フィデューシャリー・デューティーという言葉がいくつも出てきます。
デューティーはdirty、ではなく、duty=義務ですから、
直訳すれば
フィデューシャリー・デューティー = fiduciary duty = 受託者義務
となります。
もともとは
中世の英国において、財産管理を他者の一任に委ねたことに起因する紛争の解決するために生まれた言葉 投資用語集 で、英米法では金融に限らずこの言葉が使われるようですが、難しい話はここでは
そもそも知識がないのでできません省略します。
国内の金融関連では「受託者責任」という言葉が翻訳として使われています。
さきほどwikiから引用した文章の
アンダーライン部分が、まさにフィデューシャリー・デューティーのことだと思われます。
・よ~く考えよ~ フィデューシャリー・デューティーは大事だよ~ by金融庁金融庁は今年に7月に
金融庁モニタリングレポートを公表しています。
(あたかも昔から知っているような言い方ですが、この記事を書く上で初めて知りました)レポートでは
商品開発・販売・運用等それぞれに携わる金融機関がその役割・責任(フィデューシャリー・デューティー)を果たすことが必要。と触れています。
保険会社・銀行・FX等々、それぞれの金融機関にフィデューシャリー・デューティー=受託者責任がありますが、
投資信託における受託者責任とは、私なりにざっくばらんに言えば、
「ちゃんと商品を開発してね。
売りやすい投資信託だけじゃなくて一般投資者らの利益になる投資信託も薦めてね。
わかりやすい商品を販売してね。
わかりにくい商品はちゃんと説明してね。
自分の系列ばっかりひいきしないでね。
高すぎる販売手数料はよくないよ。
信託報酬量はとりすぎちゃだめだよ。」
等といった所でしょうか。
多くの銀行さん、聞こえてますか~・セゾン投信「フィデューシャリー宣言の公表について」セゾン投信からこの旨の本日メールが届いていました。
「金融庁はモニタリングレポートでフィデューシャリー・デューティーの履行を求めているけど、うちらはとっくにやってるぜ。これからも俺はやるぜ俺はやるぜ」と、
シベリアンハスキー顔負けのアグレッシブさで主張しておりました。
日本の生活者が誰でも安心して長期資産形成へと行動出来る土壌づくりを
先導する者としての、自覚と社会的責任を改めて皆さまに示す、
セゾン投信自らの意志表明でもあります。
セゾン投信 メールより引用
なんともセゾン投信らしいです。
・まとめフィデューシャリー・デューティーとは受益者責任のことであり、
セゾン投信は今回、受益者責任の表明をし、それを遵守していくことを公表したということ。
もとより長期投資・徹底分散・低コスト・受益者還元等を掲げているイメージが強かったのですが、
フィデューシャリー・デューティー=受益者責任という考え方の元、再確認の意も兼ねて再度セゾン投信の意思表明をされたということなのでこれは前向きにとらえて良いのではないかと思います。
対面販売の投資信託は販売手数料に3%とかとることを考えると、良心的だと思いますし、信託報酬料も最安値ではないもののまずまずの低水準であると考えます。(
運用管理費用の値下げも行われるAbout Money,Todayらしいですし。)
世界的な株安が起こった昨今、このタイミングでの発表は、
「逆になんかあったのか?」
と訝ってしまう性質なのですが、
下がったら下がったで積立を継続すればよいと判断し、これからもセゾン投信を継続することとします。
それにしても、受託者責任なんて当たり前じゃんと思っていましたが、それが当たり前でない投資信託業務が横行しているということに驚きを隠せません。
投資信託は基本ノーロード・低管理費でこれからも検討していきたいと考えています。
この記事を書くに当たり参照したサイト
国内金融市場の改革で注目される論点 東洋経済オンライン
金融庁のいうフィデューシャリー・デューティーとは何か 森本紀行 | HCアセットマネジメント株式会社・代表取締役社長 (yahooの他いくつかで散見された)
金融庁モニタリングレポート 金融庁

にほんブログ村なお、私のセゾンの保有数は以下の通りです。
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