eMAXISバランス8 信託報酬をslimにダイエット。方法骨子完成(案)
ご存知の方がほとんどだと思いますが、eMAXISから新たなバランスファンドが出ました。
eMAXISslimです。
信託報酬手数料が分厚い従来のeMAXISをthickと表現しています。
thickとslimの違いは、信託報酬手数料の仕組みだけ。
中身は何ら変わりません。したがって、これからeMAXISで投資を始める方はthickを選ぶ理由がないのではないでしょうか。
業界最低水準の手数料を追従するというslimはとても優れています。
そこで問題となるのは、従来のthickを保有している人はどうするか。
同じバランスで投資をするのなら、わざわざslimなどと新たなファンドを設立せずに、従来のバランスファンドの信託報酬手数料を下げてくれればいいのに。そう思いませんか。
実は、私の見る限り、eMAXISを扱う三菱UFJ国際投信は頑張ってくれています。
販売会社・運用会社・受託会社がそれぞれ信託報酬を下げることで、全体の手数料を低く抑えています。
それぞれが協力し合わないと今回のような低コストの投資信託が実現しないわけです。
すべての銀行や証券会社が協力してくれていれば、slimを新たに立ち上げる必要はなかったでしょうが、残念ながら協力的な証券会社はSBI・楽天・マネックス・カブドットコムの4社です(slimの各クラスの投資信託は松井証券も扱い有)。
さて、私はほぼ2年の間、thickの積立を毎月3000円、上旬・中旬・下旬にわけて投資しています。
cf.前回の記事:投信積立は月内のどのタイミングで買うのがいいのか。eMAXIS8バランスにおける暫定報告。
ですが、わざわざthickを持ち続けるのも癪なのでslimに乗り換えようと思います。
eMAXISをもっていない人はこんな悩みがないと思いますが、すでに保有している人は孔明ばりに戦略を練っていることと思います。
A 現在保有しているthickを・・・ a1積立を続ける or a2積立を中止する
B 中止する場合、今までの分を・・・ b1維持する or b2売却する
C 出口戦略・・・ cいつ手放すか
D 売却資金の使い道・・・・d1slimに一括投資 or d2slimに積立投資 or d3他の方法で運用
E slimを・・・e1一から積立投資 or e2今までの分を一括投資&積立投資開始
NISAとか買付時期とか色々な要素も絡まって、色々と考えるべきことが多いです。
長期積立は始めるとほったらかしで楽なんですが、何を積み立てていくかで将来の成績が変わるため、方針を決めるまでが肝となります。
ごちゃごちゃしていますが、なんだかんだ楽しんでいます。
さて、肝心の方針ですが、私はこのようにしようかなと考えています。
これまでのthickへの積立、1000円×3/月は継続する
slimの投資を新たに2000円×3/月の条件で開始する
約2年後、thickとslimの積立額が同等になったら、時期を見てthickへの積立を中止する
thick分はプラスの時点で時期を見て売却する
売却資金の分がなくなるまでslimの投資は2000円×3/月を継続する
thickの投資分がなくなったら、以後、slimの投資を1000円×3/月に変更する
以上です。
thickとslimの同時投資時期が約2年、その後、slimが1000円投資に戻るまで約2年以上、total4年を超える地道な乗り換えを行いたいと考えています。
これが正しいというものではなく、なんとなく面白そうだからやってみようという軽いノリです。
これ以上に低コストのバランスファンドが出るのは考えにくいですし、eMAXISの商品提示に乗ってみようと思います。
こういうルールを作ることで、積立投資を楽しめるし、結果コツコツ投資の継続にもなります。面白そうじゃないですか。
川の流れに身を任せるように、投資の流れにお金を委ねたいと思います。
そう、今回のを川に例えるとこうなります。
投資信託という受け皿にお金が流れて川となりました。
最初は細々とした小川でしたが、やがてヴォリュームが増えて川幅の広い大きな川になっていきました。
一本の太い川でしたが、ふとしたきっかけに亀裂が生じ、細い細い支流がちょろちょろ流れ出しました。
そちらの支流の方がお金が流れやすい仕組みになっていて、次第に流れが速く大きくなっていきそうです。
支流と本流が逆転するのは時間の問題となりそうです・・・。
従来の8バランスの信託報酬が下がらないのは残念ですが、slimの誕生は画期的だと思います。
販売会社に高い手数料を払って、投資信託の販売を一般の銀行に委ねて、コスト意識の低い、マネーリテラシーの未成熟な人から投資資金を預かるという従来の形式はもはや時代遅れであろうと。
一方、マニアックなインデックス投資家はきちんとコスト管理を行うために、運用側は(パフォーマンスがよほど乖離しなければ、)低コストの商品を出せば、きちんと理解・納得した投資家から継続的に資金を得られるんだと。
slimが本流になるのはそう遠くない未来の話ではないでしょうか。
それにしても三菱UFJ銀行は関連のある商品なのに扱わないのかな・・・。
いずれにせよ、今回の件は、三菱UFJ国際投信を責める気にはあまりなりません。
販売者が首を縦に振っていれば、thickとslimが生まれる事態は避けられたであろうに・・・。
いずれにせよ、slimを扱わない金融機関は、投資信託を買う価値がなさそう。投資家に目が向いておりませんからね。
このことを提示してくれていることも、slimが画期的と考える理由です。

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