日興AMの3倍3倍分法ファンドのセミナーに行ってきた
こんばんは。パーサです。
日興アセットマネジメントのグローバル3倍3分法ファンドのセミナーに御呼ばれしたのでのこのこと馳せ参じました。
このファンドの特色については様々な方面で分析されています。
つみたて次郎さんは、セミナーに合わせて当日に記事をアップされていました。
参考:つみたて次郎の投資日記
グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型・各月決算型)を分析。レバレッジ型バランスファンドの先駆け的存在
なので、私はこのセミナーの様子などや感想を書きたいと思います。

会場は六本木のミッドタウンタワー。
3倍3分法にあわせて午後3時3分開始だったのですが、
受付もビルの33階。
こだわってます。

会場はすでに半数以上埋まってました。各テーブルに資料が置かれていました。
全体では、現場の一般参加者は28名、うち、女性は6名でした。
オンライン同時放送ということで、カメラや写真がどんと構えていて、なかなか本格的な雰囲気でした。

定刻より前に、全員が会場に入り、注意事項の確認。
そして、質問を入力したりしました。
セミナー開始
定刻に通りに始まり、商品開発者有賀さんと経済評論家山崎元さんの話が始まりました。
中身はオンラインでも配信されていたのでざっくり見ますね。

過去のバックテストや、ここ1年の好成績を示します。
J-REITもすごいな・・・

リスクを横軸に、リターンを縦軸にしたとき、債券だけではリターンが低く、株式だけではリターンが高いがリスクも高い。
そのバランスがとれる最も効率的な分散ポートフォリオがあります。
しかしながら、効率はいいが大きなリターンは望めません。
そこでレバレッジをかけて、分散を効かせて効率的でありながら、より高いリターンが期待できる、だから3倍3分法ですね。
しかし、このファンドがなぜ3倍3分法なのか気になってました。4倍5倍10倍ではない理由は?その答えは、一つは、投資家へのヒアリングで、4倍5倍、それ以上はリスクが高そうで回避したくなるという答えがあったからだそうです。
もう一つは、この図で答えが示されました。
すなわち、株式よりもリスクを低くするためだそうです。4倍以上では株式よりもリスクが高くなってしまうため、3倍にしたそうです。

3倍3分法の中身です。投資額を100%としたとき、このファンドは株式60%、REIT40%、債券200%の300%に分散投資を行います。
そのうち、海外株式、新興国株式、J-REIT、海外REITは現物に20%ずつ投資し、残りの20%の現金を証拠金に、日本株式20%、債券5か国各40%を先物で運用しています。
債券の国は日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリアでした。なぜこの5か国か質問で投稿したのですが直接の回答は得られませんでした。
ただ、先物で採用しているものは流動性が高く扱いやすいというのがその理由の一つかなと感じました。

相関が株式と国債でマイナスなので、分散の効果が得られています。
この相関関係が崩れるのが一番嫌なシナリオとなりますね。
一番嫌なのは、金利が上がり、債券価格が下がり、さらに株も売りが広がるような市況とのことでした。
今は逆イールドですが、順イールドになったときにどうなるかという指摘が山崎さんからもありました。
レバレッジを使うことでどのぐらいコストがかかっているかとか、リバランスルールとか、気になるところはずばずば聞いてましたね。
また、隔月分配型はだめだとバッサリ言ってましたね。1年決算型は、今年は分配していませんでしたので、引き続き基本は無分配で継続してほしいです。
全体として、「投信としてわざわざ使う意味がある。有効フロンティアの上をまじめに目指している。新しい面白いものを作ってくれた」と、好感的に受け止めていましたね。その辺は、インセンティブもあるので歯に衣を着せている感もありますけどね。
”バランス型で運用するなら”これもありだというニュアンスでした。その前提条件がそもそもいいのかどうか、一家言ありそうな含みも感じましたが、その辺は察してほしいというところでしょうか。
いずれにせよ、そこまで悪い商品ではなさそうでした。
会場で事前質問に答える
オンライン配信が終わった後も、15分ぐらい質問に答える時間がありました。
・期間が有限だが?
延長すると明言はできない。しかし、これだけ純資産が積みあがっているし、可能性はある。
・上限1兆円を超えたら?
この場で、上限の変更があるとは言えない。
仕組み的に、一般論として、2兆円3兆円でも可能。1兆を超えそうなかなり手前で、その辺も考える余地はある。
・経済観
元ーCLO債券化商品がバブルを生む可能性
・15年構想は長すぎないか
債券先物指数というものができ、バックテストをできるようになったことで、客観的に評価できるようになった。
また、投資信託に対する理解として、かつては頻繁な分配金が好まれていたが、分配がでなくても買ってもらえるようなニーズの変化がこのファンドを可能にした。
・対抗ファンドが出てきているが?
債券5か国など分散されているファンドはそうそうでないと自負。
社内マザーファンドで運用し、コスト低減。
・償還の可能性
大暴落でも、それが理由で償還は考えにくい
・このファンドをコアにした場合、サテライトはどのように?
元ーそもそもコア・サテライトは不要。自分が持ちたいエクスポージャーにするのがよい。
有ーJREIT多すぎなど、意見をいただく。その場合は、別のファンドで先進国株を持つなど補正がしやすい。
懇親会

引き続き同フロアで懇親会です。眺めが良いです。

富士山に夕日がかかっていて、良い感じでした。

乾杯はスパークリングワインにしました。333のビール?が気になる。

3倍3分法にちなんだ、3色ご飯。ガーリックが効いてて美味しかった。

美味しいオードブル。手前の肉の皿をご覧ください。3倍3分法にちなんだ配分だそうです。面白い。
肉、美味しかったです。

コーヒーゼリーも3段で構成。コンセプトに合わせてケータリングが用意してくれたそうで。
感想
このファンド、最初はレバレッジに対する先入観とか、ひふみの人気のように一過性なものだとか不安がありましたが、今回参加して考えが変わりました。
キーは金利でしょうね。山崎さんが指摘しているように、また有賀さんもおっしゃるように、金利上昇による債券の低下と、株式の売りが重なるとかなり大きく下がると思います。それが一過性であれば大丈夫なのですが、長期的に保有できるよう、期限を延長するか無期限にするのが今後求められるだろうなと思います。
信託報酬手数料0.484%と高めですが、バランスで、3倍の運用でこの利率なら悪くないとも思います。
今後どのように展開していくのか楽しみです。
日興アセットマネジメントさんは、このような一般投資家との交流会はほぼ初めてとのことで、色々手探りで準備してくださいました。
普段、運用会社と交流する機会がほとんどないので、こういう機会は貴重だなと思います。
人気があるファンドで、ブロガーが分析したりした話は聞くことができますが、運用者側の考えはなかなか届かないです。
是非継続的に投資家にダイレクトに訴えかける機会を設けていただきたいなと感じました。
それが他の運用会社にもよい刺激になって、投資家に胸を張ってお勧めできるファンドがもっと増えたらいいなと思います。
とても貴重な機会を頂きとても感謝しています。
準備してくださった皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

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※個人の感想であり、このファンドを推奨するものではありません。
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