セゾン投信を解約します
ハイどーも、パーサです。
ツイッターで、こちらの記事が流れてきました。
日経新聞:セゾン投信中野会長退任へ 親会社と経営方針巡り対立か
普段は大喜利や辛味の話題ばかりですが、投資に関するネタが出ると一気に話が広がります。
セゾン投信の中野さんは、広く投資家に支持されていますね。
その彼が止めるという話で、穏やかではない雰囲気です。
私は、2015年からセゾン投信に積み立ててきました。
アフィリエイトもあるのでしょうが、多くのブロガーがやっていました。
そのため、大きな影響を受けてましたね。
〇気持ちの変化、投資方針の変化
しかしながら、ここ最近は、セゾン投信はもういいかなと思っていました。
・結婚して、あちこちに口座があると相続が大変だから整理をしたい
・新NISAの資金作り
・個別のインデックスより高コストのバランスファンドは今の投資方針に合わない
このような理由です。
〇セゾンに投資を続けた理由
それでも続けてきたのは、2つ理由があります。
ひとつは、精神的なスイッチングコストです。
要は、めんどくさいというものですね。
ふたつ目は、中野さんの活動に共感していたからです。
投資効率でいえば、バランスファンドではなく、株式や債券を別々に購入したほうがコストは安く上がります。
また、リバランスもしやすいです。
この辺を自分できちんとできる人であれば、わざわざバランスファンドを利用することもないでしょう。
一方で、こういうことをいちいちやるのがめんどくさいという方もいると思います。
そのような方には、バランスファンドが楽でいいですね。
あるいは、投資判断に自信がなくて、誰かに導かれながらやっと継続できるというタイプの方もいると思います。
そういう場合には、多少高コストでも、それに見合うリターンが得られるのであれば、そこに投資をする価値があるといえるでしょう。
中野さんはこのような方の救世主のような、エヴァンジェリストのような役割を果たしていました。
セゾングループ内で反対にあいながら、ヴァンガード社のインデックスファンドを内包した、低コストで顧客本位のファンドを立ち上げました。
また、販路の拡大ではなく、草の根運動で着実に投資家を増やし、ファンドの進展に寄与してきました。
世の中、最後は合理性ではなく人が勝つ部分が多々あります。
私の運用方針から言えば、セゾンのバランスファンドは早々に見切りをつけても良かったものです。
しかし、普通に最安のインデックス投資をする以上に余計にかかるコストは、中野さんへの活動支援金だという気持ちがありました。
誠実な人の支えがあるから投資を続けられるという方への支援にもつながる、
そう考えて、セゾンバランスへの投資を続けていました。
自分の資産運用よりも、日本の投資家全体の底上げにベットするような心持ですね。
〇解約への舵取り
そこへ、今回の話題です。
円満な退任、後任者へのバトンタッチという形ではない雰囲気の記事でした。
ですが、そうでなくとも、彼がセゾン号から降りるのであれば、私が乗船を続ける理由もなくなります。
そのため、早々に解約の手続きを始めました。
解約は、電話ですぐに対応してくれました。
ただ、定期積立の分はすぐには解約できません。
そのため、実際の手続きは今月後半になりそうです。
最後に、解約の理由を聞かれたので、正直に「会長の辞任が理由です」と伝えました。
「この度はご心配おかけして申し訳ございません。
当社HPにも記載のとおり、投資方針には何ら変更はありません。
ですので、これからも続けていただきたいのですが・・・」
このようなオペレーターの話がありました。
それでも、バランスファンドを持ち続けることはないので、丁重にお断りしました。
「長い間ご利用いただきありがとうございました。
改めて、この度はご心配おかけしたこと、誠に申し訳ございませんでした。」
〇アクティブファンドの懸念点が浮き彫りに
このような形でセゾン投信とお別れするとは思ってもいませんでした。
しかし、人を軸にファンドを選んだのであれば、自分の投資生活よりも早く、そのファンドとのご縁がなくなることがあり得るわけです。
アクティブファンドは特に、特徴的な人の描いたストーリーに投資をする向きがあります。
ひふみや農林中金などが良い例です。
アクティブファンドは、そういう可能性があることを踏まえて投資をするのがいいという教訓になりましたね。
〇投資方針は時代に合わせて変わりうる
いや、アクティブファンドだけではありません。
2015年、大昔に書いた私のブログに、投資信託の積立を始めたときの記事があります。
投信) 投信積立デビュー
古くて、拙い文章でお恥ずかしいですが、私が最初に積み立てた投信が書いてありました。
セゾン・バンガード・グローバルバランス 5000円
eMAXISバランス(8資産均等型) 3000円
世界経済インデックス(株式シフト型) 1000円
SBI-EXE-i先進国株式 1000円
当初は毎月1万円、上記の4ファンドに投資をしていました。
それぞれ自分の中で理由があり、納得して投資を始めました。
この中で、今も続いているファンドは一つもありません。
今現在積み立てているのは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に月5万円です。
NISAができ、つみたてNISAができ、iDeCoの利用範囲が拡大し・・・私が投資を始めたころから、投資環境は大きく変化しました。
日本国内でも優良なファンドがどんどんできて、環境が飛躍的に発展していました。
そういう中にあっては、むしろ古いままのファンドに固執するほうが悪手でしょう。
個人としては、いい形で時代の変化に対応しつつ、長期分散積立投資を継続できていると自負しています。
〇iDeCoの達人はもう少し続けたい
今回のセゾン投信の件も、一つの時代の節目なのかなと感じています。
電話で、オペレーターの方が話していたように、会社としての方針は変わらないとのことです。
そこに引き続き期待したい想いがあるのは事実です。
また、資産形成の達人ファンドの運用会社の1つ、コムジェストさんとはご縁があります。
過去記事:コムジェストのブロガーズミーティングに御呼ばれしました
ここには強く共感できる部分があり、もうしばらく投資を続けたいと考えています。
そのため、iDeCoでちょこっと投資している達人ファンドについては、もうしばらく様子を見たいと思っています。
何しろ、6月末の正式な発表まではもう少し時間がありますからね。
〇運用成績

セゾン投信の口座のなかでの運用成績はこのような結果となりました。
達人はスポットで買っただけです。
バランスは、2015年から毎月5000円ずつ、コツコツと積み立ててきました。
元本にして49万円です。
月5000円の積立でも、長く続ければそれなりの金額になりますね。
そして、評価額は66万円です。+35%ほどになりました。
長期分散積立投資の継続は、これだけの利益をもたらすということですね。
改めて、継続は力なり、複利の効果の偉大さに驚きました。
〇最後に
投資初心者の私に、一歩踏み出す勇気をくださったのは先輩のブロガーの方たちです。
そして、そのきっかけ、キーマンとして、セゾン投信は少なからず貢献してくれていました。
私はこのような形でセゾン号から下船しますが、今後のことは期待していきたいと思っています。
長期に渡り、ありがとうございました。
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